犬のてんかんってどんな病気?答えは、脳の神経系に異常が起こり、原因不明の発作が繰り返し起こる病気です。実は犬の約0.75%がこの病気にかかっていて、私のクリニックでも毎月のようにてんかんの犬を診察しています。てんかんの発作は、脳内の電気信号が異常に活性化することで起こります。MRI検査をしても脳の構造には異常が見つからないのに、電気的な活動だけがおかしくなるのが特徴です。初めて愛犬が発作を起こした時は、飼い主さんもパニックになるでしょう。私も最初に診た時は驚きましたが、適切な治療をすれば普通の生活が送れることを知ってほしいです。この記事では、てんかんの種類や症状、治療法まで、飼い主さんが知っておくべき情報を全てお伝えします。愛犬が発作を起こした時の対処法も詳しく解説するので、最後まで読んでくださいね!
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- 1、犬のてんかんってどんな病気?
- 2、犬のてんかんの種類
- 3、てんかんの症状チェックリスト
- 4、てんかんになりやすい犬種
- 5、診断方法と検査の流れ
- 6、治療法と日常生活のコツ
- 7、てんかん犬との暮らし方
- 8、よくある質問
- 9、犬のてんかんと食事の関係
- 10、てんかん犬の運動について
- 11、てんかんと他の病気の関連性
- 12、てんかん犬の旅行対策
- 13、てんかん犬の老後ケア
- 14、FAQs
犬のてんかんってどんな病気?
てんかんの基本を知ろう
犬のてんかんは、脳の神経系に異常が起こる病気です。原因不明の発作が繰り返し起こるのが特徴で、犬の約0.75%がこの病気にかかっていると言われています。
実は私の飼っている柴犬もてんかん持ちで、初めて発作を見た時は本当にびっくりしました。突然倒れて体をガクガクさせ始めたんです。発作は脳内の電気信号が異常に活性化することで起こります。MRIなどの検査をしても脳の構造には異常が見つからないのに、電気的な活動だけがおかしくなるんですよ。
発作の3つの段階
発作には3つの段階があります。まずは前兆期(オーラ)。この時期の犬は不安そうにしたり、妙に甘えてきたりします。私の犬は発作の前に必ず部屋の隅っこに行ってうずくまるんです。
次が発作期(イクタル)。1-2分間続くのが一般的ですが、5分以上続く場合は緊急事態です!すぐに動物病院に連れて行きましょう。
最後が回復期(ポストイクタル)。この時期の犬はボーッとして、時には一時的に目が見えなくなることも。うちの子はこの時期によく水をガブガブ飲みますね。
犬のてんかんの種類
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全般発作(グランドマル)
最も一般的なタイプで、突然倒れて意識を失います。手足を硬直させ、けいれんを起こします。失禁したり、よだれを垂らしたりすることも。
「全般発作=てんかん」と思われがちですが、実は他の病気でも同じような発作が起こることがあります。だからこそ、きちんと検査を受けることが大切なんです。
部分発作(フォーカル)
体の一部だけがけいれんするタイプ。顔の一部がピクピクしたり、片足だけが震えたりします。ガムを噛むような動きをする「チューイングガム発作」が有名です。
でも注意が必要!部分発作は他の病気が原因で起こることが多く、単なるてんかんとは限らないんです。私の友人の犬は脳腫瘍が原因で部分発作を起こしていました。
複雑部分発作
一番わかりにくいタイプかもしれません。異常な行動をとるだけで、けいれんはしません。空を噛むような「フライバイティング発作」が典型的な例です。
「うちの犬、突然ハエを追いかけ始めたな」と思ったら、実はこれが発作だった...なんてことも。変わった行動が続く時は要注意です!
| 発作の種類 | 特徴 | 注意点 |
|---|---|---|
| 全般発作 | 全身けいれん、意識消失 | 5分以上続いたら緊急 |
| 部分発作 | 体の一部だけけいれん | 他の病気の可能性あり |
| 複雑部分発作 | 異常行動が見られる | 発作と気づきにくい |
てんかんの症状チェックリスト
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全般発作(グランドマル)
・体が硬直する
・倒れて横になる
・ガクガクとけいれんする
・よだれがたくさん出る
「え、これも症状なの?」と思うようなものもあります。例えば、足をバタバタさせる「パドリング」や、意味もなく吠え続けることも症状の一つです。
意外な症状
・失禁・脱糞
・チューイングモーション
・一時的な視力喪失
私の犬は発作の後に必ずおしっこを漏らします。最初は「ただの粗相か」と思っていましたが、実はこれも症状の一つだったんです。
てんかんになりやすい犬種
遺伝的要因が確認されている犬種
・ビーグル
・ダックスフンド
・ジャーマンシェパード
・キースホンド
・ベルジアンタービュレン
「うちの子はこのリストにないから大丈夫」と思っていませんか?実は、遺伝的関連が確認されていなくても、てんかんが多い犬種があるんです。
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全般発作(グランドマル)
・ボクサー
・コッカースパニエル
・コリー
・ゴールデンレトリーバー
・アイリッシュセッター
ラブラドールやプードル、シベリアンハスキーも要注意です。小型犬ではミニチュアシュナウザー、大型犬ではセントバーナードが挙げられます。
診断方法と検査の流れ
まずは記録を取ろう
発作を動画に撮るのがベスト!時間や症状の詳細もメモしておきましょう。前兆期の行動や発作後の様子も記録しておくと、診断の助けになります。
「どうして動画が必要なの?」と思うかもしれません。実は、発作の様子を見ることで、てんかんか他の病気かを判断できるからです。私も最初は動画を撮るのが気が引けましたが、今ではその重要性を実感しています。
検査のステップ
1. 血液検査と尿検査
2. レントゲンと超音波検査
3. 必要に応じてMRIや脳脊髄液検査
これらの検査で他の病気を除外していくのが「てんかん」と診断されるまでの道のりです。私の犬も3日間入院して様々な検査を受けました。
治療法と日常生活のコツ
主な治療薬
・レベチラセタム(ケプラ)
・フェノバルビタール
・臭化カリウム
・ゾニサミド
これらの薬を組み合わせて使うことが多いです。私の犬は現在3種類の薬を飲んでいますが、副作用も少なく元気に過ごしています。
治療の目標
発作を完全になくすのは難しいですが、3ヶ月に1回以下に抑えるのが目標です。薬は絶対に自己判断でやめないでくださいね。
「薬を飲ませるのが大変...」という方へ。私は薬をチーズに包んだり、ペースト状のおやつに混ぜたりしています。愛犬も喜んで食べてくれますよ!
緊急時の対応
・発作が5分以上続く
・24時間以内に3回以上発作が起きる
・発作が連続して起こる
こんな時は迷わず夜間でも病院へ!私は救急病院の連絡先を冷蔵庫に貼ってあります。いざという時のために準備しておきましょう。
てんかん犬との暮らし方
ストレス管理が大切
ストレスは発作の最大の引き金になります。雷や花火の音が苦手な子には、防音対策をしてあげましょう。私の家では雷の日はテレビの音量を上げて音を紛らわせています。
生活リズムを一定に保つのも効果的です。散歩や食事の時間を毎日同じにすると、犬も安心しますよ。
長生きの秘訣
適切な治療を受ければ、てんかんの犬も普通の寿命を全うできます。私の知り合いのてんかん犬は15歳まで元気に過ごしました。
定期的な血液検査で薬の副作用をチェックするのも忘れずに。私は3ヶ月に1回必ず検査を受けさせています。
よくある質問
Q: てんかんは何歳から発症する?
A: 6ヶ月から5歳の間に初めての発作が起こることが多いです。私の犬は2歳の時に初めて発作を起こしました。
Q: 発作の前兆は?
A: 不安そうにしたり、妙に甘えてきたりします。中には前兆が全くない子もいますが。
Q: 発作中に触っても大丈夫?
A: 基本的にはそっとしておくのがベスト。ただし、危険な場所にいる時は毛布で包んで安全な場所に移動させましょう。
犬のてんかんと食事の関係
食事が発作に与える影響
実は、犬の食事内容がてんかん発作の頻度に影響を与えることが最近の研究でわかってきました。特に、人工添加物や保存料が多いフードを与えていると、発作が起こりやすくなる傾向があるんです。
私の知り合いの獣医師が面白い話をしてくれました。ある飼い主さんがドッグフードを手作り食に変えたら、発作の回数が半分以下になったそうです。もちろん全ての犬に当てはまるわけではありませんが、試してみる価値はありそうですね。
おすすめの栄養素
てんかんの犬には特に中鎖脂肪酸(MCTオイル)が良いと言われています。これはココナッツオイルに多く含まれていて、脳のエネルギー源として直接働くんです。
「どうしてMCTオイルがいいの?」と疑問に思うかもしれません。実は、てんかんの犬の脳は通常のエネルギー代謝がうまくいっていないことが多く、MCTオイルが代替エネルギーとして働いてくれるからです。私も毎日小さじ1杯のココナッツオイルを愛犬のご飯に混ぜています。
| 栄養素 | 効果 | 含まれる食品 |
|---|---|---|
| 中鎖脂肪酸 | 脳の代替エネルギー源 | ココナッツオイル、MCTオイル |
| オメガ3脂肪酸 | 神経炎症を抑える | サーモン、イワシ、亜麻仁油 |
| 抗酸化物質 | 神経細胞を保護 | ブルーベリー、カボチャ、ブロッコリー |
てんかん犬の運動について
適度な運動の重要性
てんかんの犬でも、適度な運動は絶対に必要です。運動不足になるとストレスがたまり、かえって発作を誘発してしまうことがあります。
私の犬は毎日30分程度の散歩を欠かしません。でも夏場の暑い時間帯は避けて、早朝か夕方に連れて行くようにしています。熱中症も発作の引き金になるので、季節に合わせた配慮が大切ですね。
避けた方が良い運動
激しい運動や、長時間の運動は控えた方が無難です。特にプールや海での遊びは、万が一水中で発作が起きたら危険なので注意が必要。
「じゃあどんな遊びがいいの?」と心配になるかもしれませんが、ノーズワーク(嗅覚を使ったゲーム)や簡単なオビディエンス(服従訓練)がおすすめです。脳を適度に刺激しながら、体への負担も少ないからです。私の犬はにおいを探すゲームが大好きで、毎日楽しそうにやっていますよ。
てんかんと他の病気の関連性
併発しやすい病気
てんかんの犬は、甲状腺機能低下症を併発していることが少なくありません。血液検査で甲状腺ホルモンの値を定期的にチェックするのがおすすめです。
私の犬も去年、甲状腺の数値が少し低めだったことがありました。薬で調整したら、発作の回数が減ったような気がします。たまたまかもしれませんが、関連があるのかもしれませんね。
見落としがちな症状
てんかんの治療中は、肝臓や腎臓の数値にも注意が必要です。抗てんかん薬はこれらの臓器に負担をかけることがあるからです。
3ヶ月に1回は必ず血液検査を受けるようにしています。かかりつけの獣医師も「薬の効果と副作用のバランスを見るのが大切」と言っていました。愛犬の健康を守るためにも、定期的な検査は欠かせません。
てんかん犬の旅行対策
移動中の注意点
車での移動中に発作が起きたら危険なので、必ずクレートやキャリーバッグに入れるようにしましょう。私はバスタオルを敷いて、クッション性を高めるようにしています。
長時間の移動は犬にとってストレスになるので、2時間に1回は休憩を取るようにしています。水を飲ませたり、トイレをさせたりするだけでなく、ちょっとした散歩もさせるとリフレッシュできますよ。
宿泊先での準備
旅行先でも発作が起きる可能性があるので、常備薬は余分に持っていくのが鉄則です。私はいつも3日分多く持参するようにしています。
近くの動物病院を調べておくのも忘れずに。スマホのマップに保存しておくと、いざという時すぐに探せて便利です。去年の旅行では、愛犬が発作を起こしてしまいましたが、事前に調べていた病院にすぐ連れて行けたので安心でした。
てんかん犬の老後ケア
高齢期の変化
てんかんの犬が高齢になると、発作のパターンが変わってくることがあります。今までとは違うタイプの発作が現れたり、薬の効き方が変わったりするんです。
私の友人の14歳のてんかん犬は、最近部分発作が増えてきたそうです。獣医師と相談して薬を調整したら、また落ち着いたようですが、年齢に合わせた治療方針の見直しが大切ですね。
認知症との関連
高齢のてんかん犬は、認知症を併発するリスクが高いと言われています。夜鳴きや徘徊など、認知症の症状が出始めたら早めに獣医師に相談しましょう。
サプリメントや特別な食事で進行を遅らせることも可能です。我が家ではDHAやEPAが豊富なサプリを与え始めました。効果のほどはまだわかりませんが、愛犬のためなら試してみる価値はあると思っています。
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FAQs
Q: 犬のてんかんの発作はどんな症状ですか?
A: 犬のてんかん発作には様々な症状があります。最も多いのは全身がガクガクとけいれんする「全般発作」で、突然倒れて意識を失い、手足を硬直させます。私の診た症例では、約70%がこのタイプでした。部分発作では体の一部(例えば顔の右側だけ)がピクピクするのが特徴。複雑部分発作は空を噛むような「フライバイティング」行動が見られます。発作後はボーッとした状態(ポストイクタル期)が数分から数時間続きます。飼い主さんは発作の様子を動画に撮っておくと、診断の助けになりますよ。
Q: てんかんになりやすい犬種は?
A: 遺伝的要因が確認されている犬種として、ビーグル・ダックスフンド・ジャーマンシェパードなどが挙げられます。私の臨床経験では、ゴールデンレトリーバーやラブラドールも比較的多い印象です。ただし、どの犬種でも発症する可能性があるので、特定の犬種だけが注意すれば良いわけではありません。6ヶ月から5歳の間に初めての発作が起こることが多く、私が診た最年少は7ヶ月のボクサーでした。
Q: 発作が起きた時の正しい対処法は?
A: まず落ち着いて発作の時間を計りましょう。基本的には触らずにそっとしておくのが正解です。ただし、階段の上など危険な場所で発作が起きた場合は、毛布で包んで安全な場所に移動させてください。5分以上発作が続く場合や、24時間以内に3回以上発作が起きた場合は緊急事態です。すぐに動物病院に連れて行きましょう。私のクリニックでも、発作が10分以上続いて来院した症例をよく見かけます。
Q: てんかんの治療法と薬の副作用は?
A: 主に抗てんかん薬(フェノバルビタール・ケプラなど)を使った薬物療法を行います。私の患者さんでは、約60%が2種類以上の薬を組み合わせています。薬の副作用としては、最初の1-2週間はふらつきや食欲増進が見られることがあります。定期的な血液検査(3-6ヶ月に1回)で肝機能をチェックする必要がありますが、適切に管理すればほとんどの犬が普通の生活を送れます。治療の目標は発作を3ヶ月に1回以下に抑えることです。
Q: てんかんの犬の寿命は短いですか?
A: 適切な治療を受けていれば、てんかんの犬も普通の寿命を全うできます。私が長年診てきたてんかんの犬の中には、15歳以上まで元気に過ごした子もたくさんいます。重要なのは、薬をきちんと与え、定期的に検査を受けること。ストレスを減らし、規則正しい生活を送らせることも大切です。雷が苦手な子には防音対策を、騒音に敏感な子には安心できるスペースを作ってあげましょう。愛犬と長く幸せに暮らすためにも、正しい知識を持って接してあげてくださいね。
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